日本の飼料時給率は25%と低く、さらに輸入穀物・飼料価格の高騰から、安定した飼料の供給と食料時給率向上のため、日本各地で飼料作物の生産量が増加している。本研究では、飼料用トウモロコシ作付圃場を雲の影響を受けずに観測可能な合成開口レーダ(SAR)データを用いて毎年確実に抽出する技術を開発する。当初計画ではALOS-2データを3年間使う予定であったが、打ち上げが遅れたため、JAXAの航空機SARデータを2年間利用した。その結果、飼料用トウモロコシ圃場の検出は、安定してほぼ90%以上の作成者精度が得られ、高い場合には97%という非常に高い精度で検出ができ、毎年確実に検出できる技術が確立された。
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