トキソプラズマ原虫は寄生胞を形成しながら宿主細胞へと侵入し、そこで分裂・増殖する。dense granule proteinは虫体より分泌され、寄生胞内部の微細環境を整える働きをしていることから、原虫の宿主寄生機構に重要であると考えられるが、詳細は明らかでない。本研究では新規dense granule protein (GRA22)について、遺伝子破壊株を作製し、表現型を指標に機能解析を行った。その結果GRA22はトキソプラズマ原虫の宿主細胞からの脱出(egress)時機制御に関わるタンパク質であることが見出された。
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