黒毛和種ウシにおける抗ミューラー管ホルモン(AMH)をバイオマーカーとした新しい繁殖管理技術の開発を行うべく、春機発動期および周産期における血液中のAMHの動態と、AMHと春機発動時期や分娩後の繁殖成績との関係性について検討した。 その結果、黒毛和種雌ウシの血中AMH濃度は、出生後10週にかけて上昇しその後低下すること、分娩後より妊娠期が高くなることが分かった。また、血中AMH濃度は、春機発動が早期にみられる牛で高く推移すること、分娩後の発情回帰日数と相関性がみられたことから、繁殖機能のバイオマーカーとなる可能性が示唆された。
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