|
出芽酵母の液胞内での糖質分解の機構とその生理的意義を明らかにするために、本研究ではまず、液胞内糖鎖の代謝分解を担うAms1酵素の栄養シグナルに応じた制御機構を明らかにした。その結果、Ams1酵素は転写レベル及び翻訳後レベルで栄養飢餓に応じて強く誘導されることを明らかにした。栄養豊富な条件ではTORキナーゼ複合体により強く抑制されているが、栄養源が枯渇すると、TORキナーゼ複合体による抑制が解除され、ストレス応答性転写因子により転写誘導されるとともに、液胞内でプロテアーゼ依存的なプロセシングを受けることで翻訳後レベルでも活性化されることが示唆された。
|
