研究概要 |
申請者は、Kif24と複合体を形成するTalpid3とCep290の一次繊毛形成における役割を解析し、以下の知見を得た。 1. Talpid3は中心小体タンパク質であるKif24, CP110, Cep97, Cep290と複合体を形成する、2. Talpid3は中心小体のDistal endに局在する、3. Talpid3とCep290はCentriolar Satellitesに局在するタンパク質であるPCM1と相互作用し、Centriolar Satellitesの分布を制御する、4. Talpid3とCep290はRab8の中心小体への局在化に必要である、5. Talpid3は繊毛小胞の初期形成、Cep290はそれに続く繊毛小胞の巨大化に必要である 以上の結果から、Kif24と結合するTalpid3とCep290が、Centriolar Satellitesの分布とその後に起こる繊毛小胞形成を制御することにより、一次繊毛形成の初期段階に寄与することが示唆された。
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