研究課題
若手研究(B)
本研究では、抗炎症性脂質レゾルビンD1(RvD1)が、慢性疼痛に伴う脳内炎症及び精神症状に有効か否かを明らかにすることを目的として解析を行った。炎症によるうつ病発症を模倣したリポポリサッカライド(LPS)誘発うつ病モデルにおいて、RvD1及びレゾルビンD2(RvD2)側脳室内投与がmTOR経路活性化を介して抗うつ作用を示すことが明らかとなった。今後、慢性疼痛モデル動物を用いて、RvD1及びRvD2が慢性疼痛による精神症状に有効であるか検討を行う必要がある。
神経薬理学