亜熱帯、熱帯地域における未利用植物を数種類用いて、それぞれに各種カラムクロマトグラフィーを用いて、含有成分の単離を行い、得られた化合物について、NMRやMSなどをはじめとする各種物理化学データの詳細な解析により、含有成分の構造解析を行った。化学構造が明らかとなった化合物については、当研究室で保有するアッセイにかけ、それら化合物がどのような作用を有するか調べた。今回研究に着手した植物からは、メラニン産生抑制活性や、糖化抑制活性、コラゲナーゼ阻害活性、DPPHラジカル消去活性などが見出された。特に今回は、様々な疾患に関与すると言われる糖化抑制活性作用について非常に強い阻害活性が認められた。
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