肝保護活性を有すると思われる天然物より配糖体を多数分離し、それら化合物についてヒト由来腸内細菌株を用いた代謝研究をおこなった。また、それら天然物から得られた化合物、それらの代謝物に関して肝保護活性の評価を行った。分離してすべての配糖体は代謝を受けることが判明した。30種のヒト腸内細菌株をもちいた代謝実験をおこなったことにより、それぞれの代謝速度なども判明した。肝保護活性の測定の結果、rutinの最終代謝物のquercetin、eriocitrinの最終代謝物のeriodictyolに大幅な活性上昇が確認された。腸内細菌による代謝が、活性の賦活化に影響することか示唆された。
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