研究課題/領域番号 |
25860087
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
福田 隼 北海道大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (30434450)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | レゾルビン / 脂質メディエーター / 安定等価体 / 構造活性相関 / 炎症 / 不飽和脂肪酸 / 全合成 / エイコサペンタエン酸 |
研究概要 |
研究計画の逆合成解析に従って、resolvin E2の3成分を調製した。3成分のうち2成分は光学活性体であり、適切な不斉反応(不斉還元、不斉エチル化)を適用することにより高光学純度で望みとする化合物が得られた。薗頭カップリング、Wittig反応を様々な条件で検討したところ、良好な収率で反応が進行する条件を見出し、それぞれの成分を連結することに成功した。その後、保護基を除去することによって、光学活性なresolvin E2の合成を達成した。Resolvin E1の3成分のうち2成分はresolvin E2と共通であることから、resolvin E1の全合成は迅速に達成できると考えている。 Resolvin E2の合成経路が確立されたので、続いて、安定性向上を目的としてC11-C12にシクロプロパン環を導入したresolvin E2(CP-resolvin E2)の合成を検討した。CP-resolvin E2の3成分のうち2成分はresolvin E2と共通であるため、残りの成分にどのようにしてシクロプロパン環を導入するかが課題となった。不斉シクロプロパン化、不斉補助基による光学分割など種々の条件でシクロプロパン環の導入を検討したが、良い結果が得られなかった。そこで、当研究室が開発したシクロプロパンユニットを用いたところ、高光学純度で残りの成分を調製することができた。3成分の連結はresolvin E2と同様にして、CP-resolvin E2の全合成を完了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
安定性の確認や生物活性の評価はすでに依頼していることから、おおむね計画通りに進んでいると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
安定性の確認や生物活性の評価の結果で、今後のことを考える予定である。すなわち、安定性が変わらない、あるいは生物活性が著しく減弱するのであれば、シクロプロパン環を導入する位置を再検討する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
計画よりも消耗品が必要なかった。 消耗品として使用する予定である。
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