胸腺を萎縮させる作用が報告されている環境化学物質であるdi-(2-ethylhexyl)-phthalate (DEHP) およびperfluorooctanoic acid (PFOA)に着目し、その胸腺委縮作用に胸腺の脂肪化が関与しているか検討を行った。その結果、DEHPおよびPFOA投与により脂肪重量が上昇し、PFOA投与により胸腺の重量が減少した。DEHPおよびPFOA投与により胸腺のaP2、PPARgamma mRNA発現量の上昇が認められた。また、これらの結果から、DEHPおよびPFOAがPPARgammaを介して胸腺機能の加齢化を促進する可能性が示唆された。
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