近年ヘリコバクター・シネディ(Helicobacter cinaedi)の人からの分離報告が急増している.本研究ではH. cinaediの薬剤耐性機構について解析を行い,シプロフロキサシン,クラリスロマイシン,およびb-lactam薬の薬剤耐性に寄与する変異部位を同定した.さらに,薬物排出ポンプがH. cinaediの薬剤耐性に寄与していることを明らかにした.またこれまで解読されていなかったH. fennelliaeのドラフトゲノムおよび,院内感染由来のH. cinaedi株の完全ゲノムを解析した.これらのゲノム情報を元に,病原性に関連する候補因子について解析を継続中である.
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