研究課題
若手研究(B)
女性に多く認められる手根管症候群(CTS)は、滑膜下結合組織(SSCT)の線維化が病因の一つと言われている。 本研究では、抗炎症作用をもつ間葉系幹細胞(MSC)に着目し、 CTS患者のMSCの機能とエストロゲンの影響について検討した.また、我々は組織線維化の要因の一つとして注目される血小板成長因子受容体α(PDGFRα)陽性の間葉系細胞に着目し、CTS患者のSSCTでPDGFRα陽性細胞の過剰増殖を認めた。さらに、PDGFRαシグナルを標的とした、AMPK活性化作用を有する糖尿病治療薬メトフォルミンおよびAICARの効果を解析し、AMPK活性化が有効な治療ターゲットである可能性が示唆された。
解剖学