研究課題
若手研究(B)
本研究では(プロ)レニン受容体を用いた脳・心血管・腎臓障害に対する新しい予防・治療戦略の基盤を構築するため、(1)動物疾患モデルを用いた実験、(2)全長型、可溶性型、膜貫通型(プロ)レニン受容体の機能解析、(3)血中・尿中濃度の測定を行った。大脳皮質特異的(プロ)レニン受容体ノックアウトモデルは重度の脳萎縮を呈した。(プロ)レニン受容体は細胞小胞pHを制御すること、LC3B等のオートファジー関連タンパク質を制御していた。また、血漿可溶性(プロ)レニン受容体は血漿レニン活性等と独立しており、透析導入患者や腎炎患者、膵癌患者において上昇していた。
分子生物学