研究成果の概要 |
電位依存性ホスファターゼは膜電位依存的にイノシトールリン脂質を脱リン酸化する。VSPは種々のイノシトールリン脂質を基質に持つが、最近の我々の研究により、低い膜電位ではPI(3,4,5)P3を脱リン酸化し、高い電位ではPI(3,4)P2を脱リン酸化することが示唆された。しかしながらその分子メカニズムは、全く不明であった。本研究では脱リン酸化に関わっている酵素領域に非天然アミノ酸を利用して蛍光ラベルを導入することで、膜電位と酵素領域の構造変化の関連を調べた。その結果、酵素領域のCα2 loopと呼ばれる部分が基質の選択性に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
|