表皮におけるHepatocyte growth factor activator inhibitor type 1 (HAI-1)の意義を明らかにするため、HAI-1ノックアウトマウス及びHAI-1発現を抑制したHaCaT細胞を用いて解析を行ったところ、HAI-1発現が欠損あるいは低下した表皮細胞ではデスモソームの数は減少し、トノフィラメント収束不全も生じた。これらの異常は、HAI-1の標的酵素であるmatriptaseの活性亢進によるProtease-activated receptor-2 (PAR-2) を介したp38活性化が原因であることが明らかとなった。
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