研究課題
本研究の目的はドーパミン(DA)の分泌制御機構について、有芯小胞の分泌制御に関与していると考えられているタンパク質CAPS2がどのように寄与しているか、という側面から研究を行うものである。本年の成果としては、昨年度実現できなかったDA作動性ニューロンの培養系の確立を行い、さらに同一培養系内において腹側被蓋野(VTA)由来のDAニューロンと黒質緻密部(SNc)由来のDAニューロンとをcalbindinの染色により分別し、それぞれの部位特異的なCAPS2の分布を明らかにした。さらに、野生型(WT)マウスとCAPS2 KOマウスからDAニューロン分散培養を行い、それぞれのニューロンからのDA分泌をFFNという蛍光試薬を用いてタイムラプスイメージングにより定量的に解析したところ、CAPS2 KOマウス由来のDAニューロンにおいて、有意にDAの分泌活性が下がっていることを明らかにした。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 1件)
Scientific Reports
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