抗NOX1モノクローナル抗体の開発に取り組み、NOX1遺伝子欠損マウスを陰性対照としたスクリーニングによって、特異性と力価に優れた2種のクローン(26B1, 31C1)を得た。本抗体を用いた免疫組織学的解析により、NOX1はKi-67陽性の腸管上皮細胞に局在し、WGA陽性ムチンを含有する杯細胞には発現しないことを見出した。この新たな知見は、ごく最近報告されたNOX1欠損マウスで大腸粘膜修復が遅延することと関連する可能性がある。さらに、開発した抗体は中和抗体活性を有すること、および免疫沈降に使用可能であることを見出した。
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