肺癌リンパ節転移モデルでの検討から、原発巣の増殖に伴い、所属リンパ節でごく早期からCOX-2が誘導され、COX-2由来のPGE2がEP3 刺激することによりケモカインであるstromal cell derived factor (SDF)-1の発現がsubcapsular regionで増大しpremetastatic nicheを形成することを明らかとした。さらにCOX-2陽性の樹状細胞がSDF-1を産生するとともに、EP3依存性にTGF-βを産生することでregulatory T cell (Tregs)を動員することによって免疫寛容が生じ、腫瘍転移を増強させることを証明した。
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