ファゴサイトーシスとは食細胞に特徴的な生体防御反応の一つであり、病原微生物などをファゴソームとして取り囲むことで隔離し、殺菌・分解する。この反応はファゴソームの形成(異物の取り込み)と成熟から成り、複雑な膜融合反応を伴って進行する。 膜融合装置であるSNAREタンパクの一つSNAP-23はファゴソームの形成や成熟に機能するが、その制御機構は不明である。本研究では、SNAP-23 Ser95のリン酸化によりファゴソームの形成・成熟が抑制されることを明らかにした。また、IKK2がファゴソーム膜上SNAP-23リン酸化酵素の一つとして機能することを見出した。
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