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2014 年度 実績報告書

レーザーアブレーションを利用した細胞創傷治癒機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25860219
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

河野 恵子  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30632723)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード細胞創傷治癒 / 出芽酵母 / 細胞老化
研究実績の概要

細胞は増殖の過程で細胞表層に様々な環境ストレスを受け、傷つく。傷の周りにアクチンや微小管、Rho型GTPaseなどが集まり、細胞質分裂とよく似た仕組みで速やかに行われる修復を「細胞創傷治癒(Cellular wound-healing)」と呼ぶ。これに欠損があるとデュシェンヌ型筋ジストロフィー症を発症するが、詳細な分子機構は解明されていない。申請者は出芽酵母の強力な遺伝学を背景に、ポストゲノム時代のツールを駆使して細胞創傷治癒に関与する遺伝子の網羅的同定を行った。その結果膜損傷の修復後に細胞膜を構成する脂質が変化することで「細胞膜の老化」が起こり、それが細胞老化を誘導する一因となることを見出した。ヒト正常培養細胞においても細胞膜の傷に起因する細胞膜構成の変化と細胞老化が認められた。これまで細胞老化はテロメア長の短縮、サーチュインの欠損、ミトコンドリアの機能欠損、Torやプロテアソームの欠損などにより誘導されることが報告されているが、細胞膜損傷も細胞老化の一因であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 細胞創傷治癒 その分子機構と老化との関連2015

    • 著者名/発表者名
      河野恵子
    • 雑誌名

      化学と生物

      巻: - ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Local and Acute Disruption of the Yeast Cell Surface.2015

    • 著者名/発表者名
      Kono K, Okada H, and Ohya Y.
    • 雑誌名

      CSHL protocols

      巻: - ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [学会発表] 細胞創傷治癒におけるユビキチンの役割2015

    • 著者名/発表者名
      河野恵子
    • 学会等名
      日本農芸化学会2014年度大会
    • 発表場所
      岡山大学(岡山県岡山市)
    • 年月日
      2015-03-29 – 2015-03-29
    • 招待講演
  • [学会発表] プロテインフォスファターゼ1は分裂面におけるフォーミンの入れ替わりと収縮環形成を促進する2014

    • 著者名/発表者名
      折井みなみ、河野恵子、温 欣宜、中西 真
    • 学会等名
      第37回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
    • 年月日
      2014-11-27 – 2014-11-27
  • [学会発表] 細胞創傷治癒 その分子機構と老化との関連2014

    • 著者名/発表者名
      河野恵子
    • 学会等名
      第21回酵母合同シンポジウム
    • 発表場所
      東京大学(東京都文京区)
    • 年月日
      2014-09-04 – 2014-09-04
    • 招待講演
  • [学会発表] PP1依存的なフォーミンの交替は収縮環形成を促進する2014

    • 著者名/発表者名
      折井みなみ、河野恵子、温 欣宜、中西 真
    • 学会等名
      酵母遺伝学フォーラム第48回研究報告会
    • 発表場所
      東京大学(東京都文京区)
    • 年月日
      2014-09-01 – 2014-09-01

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公開日: 2016-06-01  

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