研究課題
若手研究(B)
細胞は増殖の過程で細胞膜に様々な環境ストレスを受け、傷つく。傷の周りにタンパク質が集まり、細胞質分裂とよく似た仕組みで速やかに行われる修復を「細胞創傷治癒」と呼ぶ。このしくみに欠損があるとデュシェンヌ型筋ジストロフィー症を発症するが、詳細な分子機構は解明されていない。本研究では細胞創傷治癒に関与する遺伝子を網羅的に同定し、膜損傷の修復後に細胞膜を構成する脂質の種類が変化して「細胞膜の老化」が起こり、それが細胞老化を誘導する一因となることを見出した。
分子生物学