増殖因子遺伝子群REG ファミリーは,ヒトでは5つ存在し,膵β細胞の再生・増殖にも関与すると考えられていたが,どの遺伝子が重要であるかは不明であった.本研究では,5つのREG ファミリー遺伝子のうち,REG Iα 遺伝子とREG Iβ 遺伝子が炎症条件下でJAK/STAT経路を介して発現することを明らかにした.発現誘導におけるプロモーターの一塩基多型(SNPs)の影響を調べた結果,REG Iα遺伝子の-563G/A,-10T/CおよびREG Iβ 遺伝子の-231G/A,-165A/Cについて,マイナーアレルで転写活性が有意に低下することを見出した.
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