マスト細胞におけるGATA2の役割を明らかにするために、骨髄由来マスト細胞(BMMCs)を用いてCre-LoxPシステムによりGata2遺伝子を欠失し、性状解析を行った。その結果、GATA2の機能欠失によりマスト細胞の分化形質が失われ、次いで骨髄球のマーカーであるCD11bとLy-6G/Cおよび骨髄球の分化決定に重要なC/EBPαの発現上昇を伴い脱分化が引き起こされることを明らかにした。本解析によりGATA2によるCebpaの発現抑制が、マスト細胞分化形質の維持にきわめて重要であることが示唆された。
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