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2014 年度 実績報告書

遺伝子改変マウスを用いた胃がん形成における炎症反応の役割の解析

研究課題

研究課題/領域番号 25860230
研究機関金沢医科大学

研究代表者

武田 はるな  金沢医科大学, 医学部, 助教 (80647975)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードがん / 遺伝子スクリーニング / 消化管
研究実績の概要

本年度は、胃がんで変異のある遺伝子に注目し、そのがん化能を生体内で評価することを目的として研究を行った。これまでにマウス生体内で胃がん形成に関わる遺伝子のスクリーニングを行ってきたので、これより得られた結果と、TCGAデータベースにおいて公表されている人の胃がんゲノムシークエンスの研究結果を比べ、人とマウスで共通して変異が入っている遺伝子を抽出し、変異パターンから腫瘍抑制遺伝子の可能性が高いもの3つを選んだ。これら遺伝子に対するshRNAベクターを作成し、ヒト胃がん細胞株のAGSとMKN74において遺伝子発現をノックダウンした。また、これら3つの遺伝子に対するCRISPRベクターを購入し、AGS細胞に関してはゲノムレベルでノックアウトする方法も試みた。qPCRやウエスタンブロッティングを用い、遺伝子発現やたんぱく質発現を定量することでノックダウン効率を評価し、細胞株を樹立した。
AGS細胞に関して、ノックダウン細胞株と親株をそれぞれヌードマウスとSCIDマウスの皮下に移植したが、移植後3ヶ月経過しても腫瘍形成を示さなかった。これはAGS細胞が移植可能であるという報告と異なる結果であった。これにより、ノックダウンした遺伝子の腫瘍形成能力を評価することができなかった。
MKN74に関しては、STK3遺伝子をshRNAを用いてノックダウンした場合に、細胞増殖能が増加する傾向が見られた。MKN74の親株を用いたマウスへの移植の予備実験では、ヌードマウスではなくSCIDマウスにおいて腫瘍形成能が観察されたので、今後の実験においてはSCIDマウスを使う。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Transposon mutagenesis identifies genes and evolutionary forces driving gastrointestinal tract tumor progression.2015

    • 著者名/発表者名
      Takeda H, Wei Z, Koso H, Rust AG, Yew CC, Mann MB, Ward JM, Adams DJ, Copeland NG, Jenkins NA.
    • 雑誌名

      Nature Genetics

      巻: 47 ページ: 142-150

    • DOI

      10.1038/ng.3175.

    • 査読あり
  • [学会発表] SBトランスポゾン挿入変異を用いた、大腸がんの悪性化に関わる遺伝子のスクリーニング2014

    • 著者名/発表者名
      武田はるな
    • 学会等名
      第73回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜 (神奈川県横浜市)
    • 年月日
      2014-09-25 – 2014-09-27
  • [備考] ライフサイエンス新着論文レビュー

    • URL

      http://first.lifesciencedb.jp/archives/9773

  • [備考] つなごう医療 中日メディカルサイト 「大腸がん形成 遺伝子特定」

    • URL

      http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20150427142924879

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公開日: 2016-06-01  

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