機能未知糖転移酵素GTUFによる乳癌細胞増殖機構の解明と臨床応用への展開

2014 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 25860240
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 病態医化学
• 研究機関: 岩手医科大学 (2014); 徳島大学 (2013)
• 研究代表者: 松尾 泰佑 岩手医科大学, 薬学部, 助教 (70533222)
• 研究協力者: 片桐 豊雅 徳島大学, 疾患プロテオゲノム研究センター, 教授 (60291895) ; 尾野 雅哉 国立がんセンター研究所, 化学療法部, 室長 (00270900) ; 三好 康雄 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50283784) ; 坂東 良美 徳島大学病院, 准教授 (00238239) ; 笹 三徳 とくしまブレストケアクリニック
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• キーワード: 乳癌 / 糖転移酵素

研究成果の概要

本研究では、マイクロアレイ解析により乳癌特異的に高発現している遺伝子として同定した機能未知糖転移酵素GTUFの乳癌細胞における役割について以下のことを明らかにした。①GTUFは乳癌の中でも特に悪性度の高いトリプルネガティブ乳癌において高発現している。②GTUFはアポトーシスを制御することにより乳癌細胞の生存に重要な役割を果たしている。③GTUF自身も糖鎖修飾を受け、その修飾はGTUFの細胞外分泌に重要な役割を果たしている。以上の結果は、GTUFは有効な治療法が確立されていないトリプルネガティブ乳癌の新規治療薬の標的分子となるだけでなく、新たな乳癌マーカーとなり得ることを示している。

自由記述の分野

医歯薬学