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2014 年度 実績報告書

集合管癌の進行にかかわるゲノム異常の同定

研究課題

研究課題/領域番号 25860269
研究機関大分大学

研究代表者

井上 享  大分大学, 医学部, 客員研究員 (90468009)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード集合管癌 / アレイCGH
研究実績の概要

集合管癌に特異的なゲノム異常を同定し、アレイCGHによる鑑別診断マーカー(ゲノムコピー数異常)を同定中である。本研究では、集合管癌症例のゲノムプロファイルをアレイCGH法によって解析し鑑別診断マーカーを同定する。アレイCGH解析によって、特定したゲノム異常領域の中で、増幅領域において発現亢進する遺伝子ならびに欠失領域において発現低下する遺伝子を特定する。そのために、アレイCGH解析した症例についてmRNA発現をマイクロアレイを用いて網羅的に解析して(トランスクリプトーム解析)、コピー数異常によって発現亢進または低下する遺伝子を特定する。それによって、集合管癌と他の浸潤性腎盂癌、乳頭状腎癌ならびに Mucinous tubular and spindle cell carcinoma (MTSCC)の鑑別に有用な遺伝子を特定され、その遺伝子発現を鑑別に有用なマーカーとして集合管癌の診断マーカーとして活用する。
これまでに既にpreliminaryな研究を開始している。これまで9例の集合管癌症例のパラフィン包埋組織を用いてアレイCGH解析を行いそのゲノムプロファイルを解析したところ、集合管癌では特徴的なゲノムプロファイルパターンを示すことを見出している。
データは未だpreliminaryなものではあるが、これまで集合管癌の網羅的高解像度のゲノムプロファイルを明らかにした報告は全くないことから、これらのデータからいくつかのマーカー候補が想定される。上図に示すように、集合管癌のみのゲノム異常は、8q, 17qの増幅と、1p, 3p, 4pq, 6q, 9pq, 11q, 13q, 14q, 18q, 22qの欠失を50%以上で認めた。
また、集合管癌と組織学的に鑑別が困難であった浸潤性腎盂癌、乳頭状腎癌ならびに MTSCC症例も集積しているため、これらのゲノムコピー数異常も未だpreliminaryではあるが解析がほぼ終了しており、比較予定である。

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公開日: 2016-06-01  

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