本研究の目的は、肺非小細胞癌(主に腺癌)の上皮間葉転換において重要なlong non-coding RNA(lnc RNA)を同定する事である。まず肺非小細胞癌株パネル(大部分が腺癌で、その多彩さをよく反映した40株からなり上皮型と間葉型に大別できる)から上皮型5株と間葉型10株を選出し、次世代シーケンサーで網羅的発現解析を行った。その結果、上皮型と間葉型で差があったlnc RNAから有望な12個に絞り、40株全てでTaqman RT-PCR法により検証した。現在、凍結手術検体からtotal RNAを抽出し同様の定量解析を行っている。今後は有望なlncRNAの機能解析を行う予定である。
|