研究課題
申請書に示した各研究計画項目別にその実績を以下に述べる。1)NTNHAが細胞に結合し、透過するためには、NTNHA分子内のどのドメインが関与するのか:昨年度作成したNTNHA部分領域の組換え体タンパク質を用いて細胞への結合量を調べた結果、NTNHAのC末端側のみの組換えタンパク質が細胞への結合が大きく低下したことから、N末端側領域が細胞への結合にかかわっている可能性が示された。2)NTNHAは、どの細胞に結合し、透過するのか:昨年度、一応の結果が得られたので、本年度は実施していない。3)NTNHAは、細胞膜上の何を目印に細胞へ結合するのか:NTNHAタンパク質と抗NTNHA抗体を用いたプルダウン解析によって、NTNHAと結合するいくつかの細胞膜上のタンパク質を分離することに成功した。しかし、それらのタンパク質の同定には至らなかった。4)NTNHAは細胞内のどこを通って、細胞層を透過するのか:細胞中に取り込まれたNTNHAを観察したところ、その大部分がアクチン分子と共存していた。このことから、NTNHAの細胞内輸送はアクチンに依存している可能性が示された。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)
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