キノロン系抗菌薬は結核症の治療に有用であり、その標的部位はDNAジャイレースである。近年、キノロン系抗菌薬に耐性を示す結核菌の出現が問題となっており、DNAジャイレースの変異が耐性菌出現の要因となっている。DNAジャイレースの変異と耐性獲得機構の詳細な関連性を明らかにするためには、DNAジャイレースの立体構造情報が必要不可欠である。それで本研究では、結核菌由来DNAジャイレース上のアミノ酸置換とキノロン耐性との関係を明らかにすることで結核菌由来DNAジャイレースの立体構造を決定するとともに詳細な構造と機能の相関を明らかにすることを目的とした。
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