今後の研究の推進方策 |
本申請研究の今後の推進において、鍵のひとつとなるのが現在検討段階である“セルソーターを用いた細胞の純化と細胞数の確保”である。樹状細胞はリンパ球とは異なり存在頻度が低く、存在する部位や機能により様々なサブセットに分類できる細胞であるが故に、解析に用いるための十分な細胞数を準備するための適した実験手法の選定が重要である。K5-TSLP Tgマウスを用いた手法もひとつの候補であるが、他にもTSLP依存的なADの実験モデルは複数報告されている。よって、本年度はその検討を最優先で行い、追随する研究を順次推進することとする。 また、“Th2細胞由来サイトカインの表皮ケラチノサイト性状に及ぼす影響”に関する研究計画では、前採択研究で扱ったため、Th2サイトカイン(IL-4, IL-13, IL-5)を対象外として申請時は記載したが、(1)IL-4, IL-13, IL-5はTh2細胞が主たる産生ソースでありAD病態を特徴づける代表的なサイトカインであること、(2)前採択研究の発展研究で新たな実験結果が得られたことから、IL-4, IL-13, IL-5も含めて本研究の一部として研究を施行していくこととする。
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