Runx1欠損マウスはヒト喘息疾患様の気道炎症が自然発症するが、その機序は分かっていない。遺伝子座の分析結果、Runx1遺伝子上流に存在するロングノンコーディングRNA (long non-coding RNA (lncRNA))を発見した。Runx1-lncRNAは発現量が非常に少ないが、CD4T細胞特異的な発現を示し、遺伝子ノックダウンにより既知のRunx1標的遺伝子の発現異常が認められた。Runx1-lncRNA欠損マウスはRunx1欠損マウス様な喘息様疾患が発症することが明らかになった。この研究で「Runx1-lncRNAがRunx1の作用に影響を与えると考えられる」と結論される。
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