REALを用いて、関節リウマチ(RA)患者におけるトシリズマブ(TCZ)の1年間の安全性を検討した。TNF阻害薬使用群に対するTCZ群(n=302)の重篤有害事象および重篤感染症(SI)のリスクはいずれも有意ではなかった。同データベースを用いて、生物学的製剤使用患者における罹病期間とSIとの関連性を検討した。長期罹患患者群(vs. 早期RA患者群)のリスクは有意ではなかった。 保険データベースを用いて、RA群と非RA群での合併症有病率を比較した結果、調査対象のいずれの合併症の有病率は、RA群の方が有意に高く、背景因子で調整後も虚血性心疾患・脳梗塞とRAに有意な関連性が認められた。
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