研究課題/領域番号 |
25860393
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
小川 弘子 岡山大学, 大学病院, 医員 (70423283)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 動脈硬化 / イメージング |
研究実績の概要 |
社会の高齢化、生活習慣の欧米化に伴い、動脈硬化性疾患は増加しており、発症前もしくは発症早期に診断・適切な治療を行うことが求められている。プラークが破綻すると心血管疾患や脳血管障害が起こり危険であるため、動脈硬化では、プラークの存在より性状が問題とされる。性状により、安定プラークと不安定プラークに分けられ、不安定プラークは炎症細胞・脂質に富み、被膜が薄いという特徴を持つ。プラークに浸潤した炎症細胞から細胞外マトリックス分解酵素(MMP)が分泌され、被膜の主な構成成分であるコラーゲンの分解が進むと、プラークが破綻し、血栓閉塞を起こす。 本研究では、不安定プラークの特徴であるMMPをターゲットとした新しい動脈硬化診断技術の開発を目指す。最近の蛍光蛋白技術の進歩は目覚しく、FRET(Fluorescence Response Energy Transfer:蛍光エネルギー共鳴移動)法も臨床検査に応用されてきている。この方法を利用し、MMPをターゲットとした動脈硬化標的化リポソームを作成し、プラーク内に到達させ、in vivo imagingを用いて検出することを目標としている。平成25年度に続き、リポソーム内に入れるリコンビナント蛋白の作成を行っていたが、一部の計画がうまくいかず代替案を検討することとなり、研究計画に遅れを生じた。平成26年度は代替案により、再度リコンビナント蛋白を行ったが想定よりも時間を要した。当初、平成26年度に予定していた、作成した組み換え蛋白を使用しての検討を実施することができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成25年度に続き、リポソーム内に入れるリコンビナント蛋白の作成を行っていたが、一部の計画がうまくいかず代替案を検討することとなり、研究計画に遅れを生じた。平成26年度は代替案により、再度リコンビナント蛋白を行ったが想定よりも時間を要した。当初、平成26年度に予定していた、作成した組み換え蛋白を使用しての検討を実施することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
プラーク内に到達し、不安定なプラーク特異的にシグナルをだせるリコンビナント蛋白の作成する必要がある。平成26年度では一部代替案により研究を進める必要が生じた。平成27年度も引き続き、代替案により作成したリコンビナント蛋白を利用して、動脈硬化モデルマウスを使用し、生体内での評価を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
リコンビナント蛋白のセク性を行っていたが、一部の計画が上手くいかず、代替案を検討することなり、実験計画に遅れを生じた。想定していたよりも時間を要したため、当初予定していたリコンビナント蛋白をしようした動物実験を実施することが出来ず、未使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度は代替案により作成したリコンビナント蛋白を利用して、動脈硬化モデルマウスを使用し、生体内での評価を行う予定である。引き続き、実験に使用するリコンビナント蛋白の作成費用として使用することに加え、動脈硬化モデルマウスの飼育費用、動物実験施設使用のための費用に充てることとしたい。
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