胃癌患者の血中遊離non-coding RNAに着目し、胃癌細胞株と培養液中の遊離核酸を用いて、細胞外RNAによる胃癌細胞の制御機構の解明を目標として研究した。胃癌患者の術前に血漿中で上昇が確認されたmiR-451, miR-486は、術後に減少し、再発時には再度上昇することが確認された。しかし、再発のない症例でも上昇を認める事があり、さらなる精度改善や他因子の排除が必要であった。 研究過程で同定したlnc RNAのH19に関して、胃癌患者でバイオマーカーとして有用である事を報告した。また食道癌におけるHOTAIR、肝細胞癌におけるMALAT1に関しても同様に解析・報告予定である。
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