研究課題
平成27年度は平成25年度・26年度の遅れを取り戻すべく、被験者のリクルートに重点をおいた。コントロールのEntryは順調に進み、予定を超える被験者数での解析を可能とした。一方、目的とした認知症患者、レビー小体型認知症のEntryが進まなかった。そこで本研究に同意をしてEntryした16例の白内障術後患者で解析を行った。うち1例は検査時の矯正視力が1.0以上なく、15例26眼(男性6例10眼女性9例16眼、平均年齢72.7±5.6歳)を解析対象とした。これら被検眼のミニメンタルステート検査(MMSE)、実用視力(FVA)、視力維持率(VMR)、応答時間、年齢、シルマーテスト、高次収差で検討したところ、MMSEとFVAの線形近似モデルにおけるr2が0.31と相関を示唆する結果となり、それ以外の項目とMMSEあるいはFVAとr2は0.2未満と相関がないと思われた。本研究での被験者のMMSEの結果は26以上であったが、結果が26で特にFVAの低下を認めており、28以上ではFVAで差がなかった。これらの結果を踏まえると実用視力に影響を与える要素に高次機能が関連していることが示唆されており、更なる症例数をEntryし統計学的解析を行うこと、また、症例数のEntryに時間を要すると考えられるが、当初計画していた認知症患者ならびにレビー小体型認知症患者のデータとの比較を行うことを計画している。
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