今後の研究の推進方策 |
①In vitro実験 KP-10がHUVECへの単球の接着を促進したメカニズムおよび炎症に対する作用を検討するため、接着因子(E-selectin, VCAM-1, ICAM-1)および炎症性サイトカイン(MCP-1, IL-6, TNF-α)の発現をRT-PCRで解析する。また、ウロコルチン、TSG-6、キスペプチン10、スタニオカルシン類似ペプチドのHASMCにおけるECMの発現および活性への作用、遊走を抑制したシグナル、ヒト単球やHUVECからの炎症性サイトカイン分泌への作用をELISAで測定する。
②臨床研究 上記ペプチド(特にTSG-6およびKP-10)のヒトにおける病態生理学的意義およびバイオマーカーとしての有用性を検討するため、虚血性心疾患患者200例と健常者50例の血中濃度をELISAで測定し比較検討する。更に虚血性心疾患患者の冠動脈造影上の重症度と血中濃度との相関を検討する。また、冠動脈病変切徐サンプルにおける発現を検討する。Assay系が無いスタニオカルシン類似ペプチドのRIAまたはELISAによる定量測定系開発を引き続き行う。
|