マクロファージの泡沫化はカルディオトロフィン1(CT-1)及びキスペプチン10(KP-10)で促進し、 ウロコルチン(Ucn)及びTSG-6で抑制した。Ucn及びTSG-6はHUVECの炎症を抑制し、KP-10は促進した。大動脈平滑筋細胞の遊走・増殖はCT-1で促進し、TSG-6で抑制した。アポE欠損マウスへの投与でCT-1及びKP-10は動脈硬化病変形成を促進し、Ucn及びTSG-6は抑制した。冠動脈疾患(CAD)患者において、血漿中TSG-6濃度は増加し、冠動脈硬化プラークに高発現していた。よってTSG-6はCADの新しい治療の標的及びバイオマーカーになる可能性が強く示唆された。
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