本研究では、顎顔面領域神経障害性モデル動物を用いて、ペリニューロナルネット(PNNs)との関連を検討するため、三叉神経核群における、レクチンとアグリカンの蛍光強度について、経時的に検討した。三叉神経主知覚核において、手術後28日で、WFAの発現強度は反対側より手術側で有意に低下していた。また、アグリカンの発現強度は変化がなかった。三叉神経脊髄路核において、手術後3日目と28日目でWFAの発現強度は反対側より手術側で有意に上昇していた。また、手術後3日でアグリカンの発現強度は反対側より手術側で有意に上昇していた。これらの変化は顎顔面領域の疼痛過敏が持続するメカニズムに関与する可能性がある。
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