侵害受容性扁桃体シナプス伝達におけるノルアドレナリンの役割の解明を目的に研究を推進し、以下の成果を上げた。(1)外因性ノルアドレナリンが侵害受容性扁桃体においてシナプス伝達を修飾する事実を明らかにした。(2)抗ドパミンβ水酸化酵素サポリンによる扁桃体中心核ノルアドレナリン線維破壊により、ホルマリン誘発炎症性疼痛モデル動物において1)自発行動の二相目の疼痛応答行動の減少、2)モデル作製24時間後までの温度嗜好性行動の変化を明らかにした。(3)光遺伝学的手法による内因性ノルアドレナリン放出を可能とする標本として、ノルアドレナリン神経におけるCre依存的チャネルロドプシン発現系を確立した。
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