血縁構造を除外した集団と除外しない集団で、表現型と環境因子との関連性の結果に違いがあるか、サンプルサイズ、血縁構造化の大きさ、表現型の有病率、易罹病性の遺伝率、リスク環境因子の効果サイズの5つの観点で検証し、血縁構造化の影響を調べた。環境因子と遺伝因子すべての効果は一つの変量、つまり易罹病性に集約されることを考慮し、血縁構造を除外した集団と除外しない集団で、それぞれの易罹病性の分布に違いがあるかt検定を行ったところ、有意な差はみられなかったが、家系内に遺伝力がある程度大きく、稀な疾患を想定した限られた条件下でのシミュレーション結果であることも考慮し、今後の更なる詳細な検討は必要である。
|