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2014 年度 実施状況報告書

日本人における腎洞内脂肪の実態解明.

研究課題

研究課題/領域番号 25860438
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

宮澤 伊都子  滋賀医科大学, 医学部, 医員 (20649305)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード腎洞内脂肪 / 異所性脂肪 / コホート研究
研究実績の概要

本研究のコホートは滋賀県草津市の地域住民から無作為に抽出された男女約1200人(40歳~79歳)が対象としている。
1)ベースライン調査時の腎洞内脂肪の評価用画像データベースを作成した:平成18年~20年に腹部CTを撮影した対象者1200人について、ベースライン時の腎洞内脂肪評価に必要な部分のCT画像に関する画像電子データベースを作成した。
2)ベースライン調査時の腎洞内脂肪の定量的評価を開始した:腎洞内脂肪の定量については、米国 Framingham研究の方法に準じた。画像解析用の特殊なソフトウェアを用いて、放射線科医師、放射線技師、ソフトウェア会社と腎洞内脂肪の定量方法の打ち合わせを行い、測定用マニュアルを作成した。研究補助員を募集し、採用したのち、マニュアルに準じて研究補助員と打ち合わせ、測定手順のトレーニングを行った。(2015年4月6日より実際のCT画像データベースを用いてベースライン調査時の腎洞内脂肪の計測を開始している。)
3)一部のフォローアップ調査時の腎洞内脂肪の評価用画像データベースを作成を開始した:平成22年~24年にフォローアップ調査時に腹部CTを撮影した対象者約600人の一部について、腎洞内脂肪評価に必要な部分のCT画像について電子データベースの作成を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究中断により研究はやや遅れている。しかし研究は速やかに再開され、順調に進行しており、今後は研究計画に沿って進められると考える。

今後の研究の推進方策

1)ベースライン調査時の腎洞内脂肪の定量的評価を行う:米国Framingham研究の方法に準じて作成した腎洞内脂肪の測定マニュアルを用いて、画像解析用の特殊なソフトウェアにて腎洞内脂肪の定量を開始している。これを完成させる。
2)ベースライン調査データベースの構築:既存のベースライン調査データベースと、腎洞内脂肪の定量結果を統合し、ベースライン調査データベースを作り上げる。
3)ベースライン調査データの解析:上記により作成したデータベースをもとに、腎洞内脂肪と以下の指標との関連について、横断的解析を行う。1:腎機能に関連する因子(尿蛋白、血清クレアチニン、eGFR)、および腎機能に影響を及ぼす因子(喫煙、飲酒、血圧、家庭血圧、降圧剤の種類等)、慢性腎臓病およびその重症度分類 2:肥満指標(肥満度、腹囲、腰囲、体脂肪率、内臓脂肪面積、皮下脂肪面積)、メタボリックシンドロームおよびメタボリック危険因子の重積 3:潜在性動脈硬化指標(冠動脈石灰化、頚動脈内膜中膜肥厚度(IMT)および頸動脈プラーク、脈波伝播速度、ABI)4:動脈硬化性疾患の古典的危険因子(血糖、糖尿病、脂質異常症、冠動脈疾患や脳血管障害の既往歴・家族歴など)上記の分析は、適宜、交絡因子を補正した多変量解析を用いて行う。

次年度使用額が生じた理由

育児休業による中断があったため、研究に遅れが生じた。

次年度使用額の使用計画

平成26年12月06日以降、研究は速やかに再開されている。以後は当初の計画どおりに使用する予定である。

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公開日: 2016-06-01  

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