研究課題
若手研究(B)
和歌山県の2地域において一般住民に対し問診や検査を行った。以下概要を示す。問診調査は飲酒、喫煙、運動習慣、職業歴などをはじめとする200項目の詳細な生活習慣に関する問診票を用いて聞き取り調査を行った。加えて厚生労働省による25項目の生活機能チェックリストにより生活機能の低下の有無を明らかにした。加えて、北米脊椎ガイドラインがLSSのアウトカムとして推奨するオズウェストリー質問紙票(ODI)とチューリッヒ跛行質問票(ZCQ)を用いて腰痛特異的QOLスコアを算出した。身体・運動機能検査は身長、体重、両握力を測定した。さらにアルケア製簡易下肢筋力測定器を用いて、両大腿四頭筋力を測定した。対象者全員を対象に通常歩行で6mを歩行してもらい、歩行速度を算出した。片足立ちテストで開眼で片足で立っていられる時間を(最大1分)測定、いす立ち上がりテストではいすから5回立ち上がりを繰り返しその総時間を記録した。患者診察は、腰下肢症状に対する問診と徒手検査を行った。問診には、症状のある場所、間歇跛行とその距離、 腰椎手術既往、腰痛・下肢痛の Visual alanogue scale score、姿勢による腰下肢症状の変化が含まれる。徒手検査の内容は腰椎前屈/後屈テスト、Floor finger distance(cm)、足背動脈の触知、下肢挙上テスト、徒手筋力検査、上下肢反射、Hoffman・Babinski反射を含む。予後情報の収集について、追跡調査参加者については、要介護認定の有無とその日時を確認した。不参加者については、死亡、転出の有無を確認した。上記により、画像狭窄がある者の追跡調査についてのデータベースを構築出来た。
3: やや遅れている
参加者からのデータについては収集できたが、これをエクセルに移し替える作業に時間がかかっている。今年度は整理される予定である。
画像狭窄があるものの中で、症状発生についての追跡をすることと、またもともと症状のあった者については自然経過を明らかにする。最終的には腰部脊柱管狭窄症のリスクファクターを明らかにしたい。
膨大なデータを保存、解析していく。これにより一般住民における腰部脊柱管狭窄症の自然経過を明らかにしていく。データ保存・解析のための環境整備を行う。また成果発表のための旅費などに使用致します。
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)
Osteoarthritis Cartilage
巻: 21 ページ: 783-8