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2015 年度 実績報告書

MRI画像上の腰部脊柱管狭窄有所見者の予後とその予測因子:住民コホートの追跡

研究課題

研究課題/領域番号 25860448
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

石元 優々  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (20508030)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード腰部脊柱管狭窄症 / 腰椎すべり / MRI
研究実績の概要

The Research on Osteoarthritis/osteoporosis Against Disability (ROAD) study (2005年より開始された、都市型コホート・山村型コホート・漁村型コホートの3地域から構成される骨関節疾患における大規模臨床研究)のsub-cohortとして始まった本研究(参加者は1011人、男性335人、女性676人)も第一次追跡調査が無事終了した。現在もデータ整理中であるが、これにより今まで不明であった腰部脊柱管狭窄症(LSS)など高齢者の脊椎疾患における自然経過が明らかになる。
またbaseline dataより腰椎すべりと腰痛、LSS症状との関係が明らかになった。本コホートで腰椎すべりはL3-5に認めた。1カ所でもすべりを有する者の頻度は全体で15.8%、男性13.0%(40/308)、女性17.1%(108/630)であり、男女間で有意な差は認めなかった。(p=0.90、カイ二乗検定)1カ所でもすべりを有する者のうち腰痛を有する者は46.9%、すべりが無い者のうち腰痛を有する者は38.2%であり、有意差は無かった。(p=0.55、カイ二乗検定)またすべりを有する者のうちLSSと診断された者は15.5%(23/148)、すべりを有さない者のうちLSSと診断された者は7.2%(61/790)であり、すべりを有する群の方が有意にLSSの頻度が高かった。(p=0.002、カイ二乗検定)またLSSの有無を目的変数とし、すべりの有無・性・年齢・BMIを説明変数としロジスティック回帰分析を行ったところ、すべりは有意な関連を認めた。(オッズ比:2.07、信頼区間1.20-3.44)
本コホートにおいて、腰椎すべりの有無は腰痛に対しては統計学的有意差を認めなかったが、LSSに対して関連因子であると考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] ASSOCIATION OF LUMBAR SPONDYLOLISTHESIS WITH LOW BACK PAIN AND SYMPTOMATIC LUMBAR SPINAL STENOSIS IN A POPULATION-BASED COHORT: THE WAKAYAMA SPINE STUDY2015

    • 著者名/発表者名
      Yuyu Ishimoto
    • 学会等名
      World Spine Congress
    • 発表場所
      アルゼンチン、ブエノスアイレス
    • 年月日
      2015-05-21 – 2015-05-21
    • 国際学会
  • [学会発表] Relation between lumbar spondylolisthesis and its association with symptomatic lumbar spinal stenosis in a population-based cohort: The Wakayama Spine Study2015

    • 著者名/発表者名
      Yuyu Ishimoto
    • 学会等名
      脊椎脊髄病学会2015
    • 発表場所
      博多
    • 年月日
      2015-04-17 – 2015-04-17

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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