酸化ストレスは糖尿病や動脈硬化を進展させるといわれています。これらは脳梗塞や心筋梗塞などの原因になりますが、酸化ストレスの高さが脳梗塞等を引き起こすかどうかはわかっていません。そこでこの研究では一般地域住民の方で脳梗塞や心筋梗塞を発症した人とそうでない人を比べて、発症前の尿中に含まれる酸化ストレスマーカーの量が異なるのかを調べました。 その結果、女性では脳梗塞や心筋梗塞を発症した人の方が、発症していない人よりも尿中の酸化ストレスマーカーの量が多いことが分かりました。男性では統計的な差がありませんでした。 この結果より、酸化ストレスが高いと将来脳梗塞などになりやすくなる可能性が示唆されました。
|