研究課題/領域番号 |
25860450
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
福島 教照 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (00408626)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 肥満 / 身体活動 / 勤労者 |
研究概要 |
本研究の目的は、勤労者を対象に身体活動量計による客観的データの収集を行い、食習慣や睡眠状況等の生活習慣との関連性を踏まえ勤労者の肥満に及ぼす影響を検討することである。 初年度は、研究計画どおり小型活動量計(アクティカル)を用いたフィージビリティ・スタディ、すなわち活動量計の装着期間に関する検討を行った。この検討の必要性については、勤労者の身体活動を評価するための活動量計の至適装着期間が定まっていないこと、および長期間の装着は継続性の低下につながる可能性や、研究そのものへ参加すること自体を躊躇させる可能性も考慮されるためである。 某企業の協力を得て、単一事業所にフルタイムで勤務する男性労働者25名より研究協力の同意を得た。調査の内容は、まず小型活動量計による身体活動量、総消費カロリー量、活動強度、活動強度別の生活時間、装着日数により、勤労者における活動量計の装着期間についての情報を得ることとした。さらに、ピッツバーグ睡眠質問票日本語版(Pittsburgh Sleep Quality Index:PSQI), エップワース眠気尺度日本語版(Epworth Sleepiness Scale:ESS)による質問紙調査、および肥満関連指標(BMI、体成分分析含む)に関する調査を行った。 参加者は全員男性で平均年齢は44.9±8.1歳、平均BMIは25.4±3.7kg/m2であった。装着期間については、1例で装着部位の掻痒感を訴え1日で終了したが、それ以外の参加者では4週間以上の装着が可能であった。4週間以上活動量計を装着できた参加者の装着期間は中央値で36日(最小値28日、最大値62日)であった。これら得られた活動量計の結果について、データベースの構築およびデータクリーニングを行い、妥当性の高い装着期間を検討するための集計解析を進めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
活動量計の装着期間の妥当性を評価することも今回のフィージビリティ・スタディの目的の一つとしたため、参加者の負担が大きくなり、長期間装着可能な対象者の募集に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
先行研究との結果を比較しながら、適切な活動量計の装着期間を再評価し、参加者の負担を軽減させるよう配慮し研究を進める。また、勤労者の肥満に関連する危険因子の検討項目として職業ストレスに関する調査も追加し、更なるデータベースの充実を図る。
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次年度の研究費の使用計画 |
フィージビリティ・スタディにおいては対象者がボランティアでの参加となったため謝金による支出が発生しなかったため。 本研究開始にあたり、参加率を維持するため計画書に準じて対象者への謝金としての使用を計画している。
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