今回の調査はまず、パイロットスタディで心拍数を用いた作業負荷調査の実行可能性を確認し、既存の作業強度一覧表と心拍数の評価に基づく作業強度の比較から、現在の作業態様にあった新しい作業強度一覧表の必要性を示した。 次に、既存の作業強度一覧表にはない第3次産業、作業強度の軽減が推測された第2次産業において作業時の心拍数を測定、%HRR、RMRを算出し、作業強度を評価した。当初、多くの業種でデータを得て、新しい一覧表の作成を目的としていたが、一覧表作成よりも%HRRの評価指標を確立することの方が個人に合わせた労働理衛生管理に有用と考えるに至り、%HRRの評価指標を作成することが新たな今後の目標となった。
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