研究課題
平成25年度、26年度に、幼児約600名、学童約2400名に調査を行った。質問紙を用いて、父母、同居家族の喫煙状況を調査した。喫煙状態だけでなく、喫煙歴、喫煙開始年齢、過去喫煙の場合には終了年齢、一日当たりの喫煙本数等を記入してもらった。母については、妊娠中の喫煙状況についても聴取した。兄弟姉妹、出生時情報、幼児期の体格、乳児期の栄養、病歴、生活習慣(睡眠、生活リズム、食事、運動)、父母の体格、病歴、学歴等も質問紙にて情報を収集した。早朝尿も採取した。学童の一部では、同時期の健康診断結果を入手した。現在、これらの情報を入力処理し、データ化している。受動喫煙の評価方法を検討するため、尿中コチニン値と質問紙による聞き取り法を比較検討した結果、両者の高い関連性が確認された。また、酸化ストレスの指標として尿中NOxの測定も行った。今後は、データベース構築後、幼児、学童において受動喫煙の有無が体格、肥満とどのように関わっているかを評価する。血圧、空腹時血糖、中性脂肪、コレステロールなどのメタボリックシンドロームの指標との関連も評価する。母親の妊娠中の喫煙にも注目して解析する。過去に行った内因性ホルモンと生活環境要因に関する研究でのデータを用いて、受動喫煙と内因性ホルモン(メラトニン、性ホルモン等)との関連も評価する。また、学童の研究では、小学1年生から中学生まで追跡して調査を行うように、関係機関と連携中である。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
Int J Cancer.
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
10.1002/ijc.29437.
Cancer Sci.
巻: 106(4) ページ: 455-60.
10.1111/cas.12619.
Ann Oncol.
巻: 25(2) ページ: 519-24
10.1093/annonc/mdt542.