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2014 年度 実施状況報告書

ストレス性の胸腺退縮剖検例における胸腺ストローマ細胞の分子生物学的な変化

研究課題

研究課題/領域番号 25860495
研究機関大阪医科大学

研究代表者

阿部 俊太郎  大阪医科大学, 医学部, 助教 (80335116)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード胸腺 / 胸腺ストローマ細胞 / ストレス / インターロイキン / 児童虐待
研究実績の概要

ヒト試料を用いた実験に先駆けて,ラットおよびマウスを用いた動物実験を行った。雄のSD系ラットに絶食ストレスを負荷した後,屠殺して胸腺,腎臓,肝臓,脳,脳下垂体,腸間膜リンパ節,心臓血などの試料を採取して,心臓血中のレプチンとインターロイキン-7の定量をELISA法を用いて実施した。次いで心臓血中のインターロイキン-1β,インターロイキン-10,インターロイキン-6についてELISA法を用いて定量を行った。採取した臓器については,固定の後,組織切片を作成してインターロイキン-7レセプターおよびグルココルチコイドレセプターの免疫染色を実施した。研究開始当初に実施していた絶食ストレス負荷について,血中レプチン濃度への影響を評価することに困難が生じたため,負荷ストレスを拘束ストレスに変更した群を作成して,実験を追加した。現在これらの実験結果を集積してまとめている。
法医剖検例におけるヒト試料については,血液中のレプチン,インターロイキン-1β,インターロイキン-10,インターロイキン-6の定量を実施した。剖検時に採取した臓器については,固定の後,組織切片を作成してインターロイキン-7レセプターおよびグルココルチコイドレセプターの免疫染色を実施した。しかしながら,法医剖検例における個々の事例の差,死後変化の影響などからこれまでに十分な結果を導き出すことができなかった。このためコントロール群となる事例の大幅な追加を行って,追加実験を実施している。このため補助期間を延長した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

動物実験を終了し,平成26年度はヒト試料を用いた解析に本格的に着手した。しかしながら,法医剖検例における個々の事例の差,死後変化の影響などから,これまでに十分な結果を導き出すことができなかった。このためコントロール群となる事例の大幅な追加を行って,追加実験を実施している。このため補助期間を延長した。

今後の研究の推進方策

ヒト剖検試料を用いた解析で,追加試料の実験・解析を行っている。

次年度使用額が生じた理由

実験計画に遅れが生じたため。特に消耗品費の割合の大きいmRNA定量,サザンブロットなどの手法を用いた実験の遅れがあったため影響があったと考えられる。

次年度使用額の使用計画

法医剖検例におけるヒト試料を対象とした実験を追加して実施する。

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公開日: 2016-06-01  

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