我々の開発した画像とpHを同時に測定できる「pH capsule」を、健常人20例に施行し、消化管pHを測定した。小腸pHは、空腸から徐々に上昇し回腸末端で最も高くなり、大腸に入ると下降した。 1988年にEvansらが「pH sensitive radiotelemetry capsule」を用いて、X線を用いて右下腹部に到達した時点を盲腸と定義し、回腸末端から大腸に到達するとpHが下降するとGutに発表した。しかしEvansらの測定では、視覚的(直接的)に小腸と大腸との境界は明らかしていない。そこで「pH capsule」を用いて、回腸末端から大腸に到達するとpHが下降することを確認した。
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