• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

食道扁平上皮癌幹細胞を標的とした新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25860512
研究機関北海道大学

研究代表者

夏井坂 光輝  北海道大学, 大学病院, 助教 (80642446)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード食道扁平上皮癌 / 癌幹細胞 / EMT / CD44
研究実績の概要

癌幹細胞の存在が多くの固形癌においても報告され、癌幹細胞が再発、転移、治療抵抗性に深く関与していることが明らかとなってきた。食道扁平上皮癌(ESCC:esophageal squamous cell carcinoma)を対象とした研究は極めて少なく、本研究において申請者はTGF-β及びNotchシグナルがESCCにおける癌幹細胞の維持、増殖に重要であることに着目し、TGF-β及びNotchシグナル阻害剤がESCC癌幹細胞に与える効果を主にin vivoの実験系を用いて検証した。
ESCC細胞株TE8、TE11をヌードマウスへ皮下移植し、移植2週間後よりTGF-βシグナル阻害剤およびNotchシグナル阻害剤を投与した。TGF-βシグナル阻害剤として1D11(TGF-β中和抗体、R&D systems)およびSB431542(TGF-βタイプⅠ受容体阻害剤、Sigma-Aldrich)、ノッチシグナル阻害剤としてGSI XII(γセクレターゼ阻害剤、Calbiochem)を用いた。また、ESCCに対して現在臨床で使用されている抗癌剤(5FU、CDDP)との併用投与も行った。結果、in vivoにおいても間葉系マーカーの発現は抑制され、CD44陽性の癌幹細胞の比率は有意に減少した。腫瘍増殖もこれらの阻害剤により抑制され、これらの阻害剤はEMTを抑制することでCD44陽性癌幹細胞を抑制し、結果として腫瘍増殖が抑制されたと考えられた。しかし、抗癌剤感受性に変化は無く、更なる検証が必要であると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] EGFR inhibitors eliminate esophageal cancer stem cells by suppressing epithelial-mesenchymal transition.2014

    • 著者名/発表者名
      Mitsuteru Natsuizaka, Bongani Kaimila, Yoshimasa Kubota, Yutaka Hatanaka, Katsuji Marukawa, Katsumi Terashita, Fumiyuki Sato, Shunsuke Ohnishi, Goki Suda, Shinya Ohashi, Shingo Kagawa, Kelly Whelan, Anil K Rustgi, Hiroshi Nakagawa, Naoya Sakamoto
    • 学会等名
      Digestive Disease Week and the 115th annual meeting of the American Gastroenterological Association
    • 発表場所
      McCormick Place (Chicago, USA)
    • 年月日
      2014-05-03 – 2014-05-06

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi